「敷金」「礼金」の仕組みと注意点

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2021年10月15日

「敷金」「礼金」の仕組みと注意点

賃貸物件を借りる際に、
「敷金」と「礼金」の存在は気になるのではないでしょうか?

契約時に当たり前のように払っているお金ですが、いったい何のためにあるのだろう?と疑問に思う方も多いと思います。

敷金・礼金を払う目的は何なのか、それぞれどのような意味があるのでしょうか。
また敷金礼金ゼロの物件があるのは何故か?

メリットや注意点などを解説したいと思います。

敷金礼金の仕組み

敷金、礼金の基本的な仕組みを説明したいと思います。

◆「敷金」とは

お部屋を借りる際に大家さんに担保として預けるお金になります。
退去する時に今まで使用してきた部屋に対する原状回復にかかる費用を敷金から差し引くことが一般的です。家賃滞納してしまったときに充てることもあります。

西日本では、敷金の代わりに「保証金」と呼ばれるものがありますが、敷金とほぼ同じいう役割の物です。

様々なリスクに対して、補充・保全するためのお金なので、退去する際にリスクがなければ返金されることが原則となっています。



◆「礼金」とは

その名の通り、部屋を貸してくれた大家さんへお礼として支払うお金のことです。
謝礼として差し出すお金なので、一度払ったら敷金とは違い手元に返却されることはありません。

慣習によるものであるため、礼金そのものが不要という物件も増えています。

ゼロゼロ物件が存在するからくり

賃貸の検索サイトを見ていると敷金礼金ゼロ物件もよく見受けられます。

敷金ゼロの場合、その分の割り当てを回収するために、月々の家賃に上乗せして家賃が割高になっているケースもあります。

物件によっては、他の名目で費用が加算されていたり、退去時の修繕費やクリーニング代が高めに設定されていたりすることもあります。

礼金なしの物件がある理由は「空室を発生させたくない」という思いから、大家さんが礼金をゼロにして、入居者への負担を減らすケースもあります。

礼金をとることによって、無理に初期費用を高くしてしまうより、空室をつくらないために安定して入居者を見つけたいといった考えを持つ大家さんもいるためです。


敷金、礼金がない物件を選べば、何といっても初期費用が安くなるのが魅力的ですが、他の費用がかからないという訳でもないので注意が必要です。
ゼロゼロ物件は一見とても魅力的に感じますが、エリアの家賃相場を調べたり、契約内容をよく見直すことが大切です。

長い目でみれば敷金を払った方が安く済むかもしれません。
安易にお得だと決めずに、ゼロゼロ物件をよく見極めて納得して決めましょう。

敷金返還のポイント

敷金は、退去時に原状回復のために使われ、残った金額は通常返金されることになります。

多めに戻ってくる場合や、返金されず追加請求されるケースなど実際の返金額は様々です。

敷金が適正に清算され、少しでも損をしない為に契約時には、

・敷金についてどういった契約を交わしているか
・原状回復では誰がどこまで負担するのか
・退去立ち合いは必ず行う

等を、きちんと確認しておきましょう。

トラブルを未然に防ぐためにも敷金礼金の意味をきちんと理解して納得のお部屋探しをしていきましょう。
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